出版の不思議

最近気がついた不思議なことがある。それは本の出版の仕方である。僕は、よく京極夏彦さんなどのミステリーを買うのだが、必ずといっていいほど、大型版と文庫版という2種類の形で出版される。大抵の本はまず大型判を出版し、売れると(売れなくても?)文庫本を出版しているようだ。この出版の仕方に不思議を感じるのだ。

僕としては、目的とする本が読めさえすればいいので、どちらでもかまわない。どちらかと言えば、携帯が楽、置き場所に困らない、紙の使用量が少ないためエコに感じるという理由で文庫本さえあればいいように感じてしまう。

出版社側からすると本を売るときに、大型本の方が平積みしたとき目立たせやすいから売りやすいとか、大型本の方が大きな挿絵がいれられるとか、文庫本化した時の需要予測に使えるとか、文庫本化したときに話題になるので売りやすいとか、利幅が大きいとかさまざまな理由があるのかもしれない。

ただどうせ両方を出版するのであれば、大型本と文庫本を同時に出して欲しい。そうすれば、消費者も購入時に選択することが可能になるし、無駄な大型本の出版を押さえるようになるのではないかと思うのだ。

一消費者の意見だけど、出版社の人は是非検討して欲しいな。